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1 |
対人関係においては敬語を使うことが基本ですが、丁寧にしすぎると相手から「冷たさや」「事務的」と受け止められたり、尊敬語や謙譲語を聞き慣れていない人や聴力の落ちた高齢者には「聞き取りにくい」「理解しにくい」などと感じられることもあります。会話のポイントは、相手の話しをよく聞いて、相手よりほんの少し丁寧な言葉を使う事です。例えば、相手が「そうねぇ」と言えば「そうですよね」とですます調に、「そうですよね」と言えば「おっしゃるとおりです」と尊敬語で答えましょう。 |
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過剰な敬語と適度な敬語の例 |
1 |
X |
どうぞ部屋にお入りになられてください。 |
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〇 |
どうぞ部屋にお入りください。 |
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2 |
X |
イスにお掛けになられてください。 |
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〇 |
イスにお掛けください。 |
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3 |
X |
先方がこのようにおっしゃられました。 |
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〇 |
先方がこのようにおっしゃいました。 |
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2 |
仕事やちょっとした会合が終わったときに、どのような挨拶を交わしているでしょうか。「お疲れ様でした」が適切ですが、意外と使われているのが「ご苦労様です」「ご苦労様でした」です。これは目上の人から下の人に掛けるいわゆる“大名言葉”ですので気をつけたいものです。他にも「お世話様です」も同じように上から目線の言葉になりますので、「お世話になっております」が適切です。また、職場で仕事を受けるときなど「了解です」と使っている方もいますが、これも“大名言葉”ですので、「かしこまりました」「承知しました」と言い換えると誰の耳に入っても安心です。 |
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大名言葉と適度な言葉の言い換えの例 |
大名言葉(上から目線) |
適度な言葉(敬語) |
ご苦労様です |
お疲れ様です |
お世話様です |
お世話になっております |
了解です
了解しました |
かしこまりました
承知しました |
なるほど(相づち) |
おっしゃるとおりです
私もそのように感じます
そうですか。良いお話しを伺いました |
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3 |
話し言葉で情報をわかりやすく伝えるには、情報を整理して話す順序と組み立てを考えて伝えることが大切です。「一に件名、二に結論、三に詳細」という順序で話す事をお勧めします。
(例)▲今週の予定が空いている日は、3つの時間帯で、火曜日の午後と、水曜日の午前と、金曜日の一日中です。
→まとまってはいますが、1センテンスなので、速く言われると理解が追いつかない心配があります。
(例)〇今週、予定があいている時間帯を申し上げます。3つありまして、それは、火曜日の午後と、水曜日の午前と、金曜日の一日中です。
→センテンスを3つにわけており、「件名」「結論」「詳細」の順序になっているので、わかりやすいと言えます。
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参考:TKCメディカルプラクティス / 電話応対技能検定問題集 |